SESAME3とは、台湾出身のJerming Guさんが経営されている東京中央区にあるCANDY HOUSEという会社のスマートロックの商品です。
スマートロックとは、家の鍵にデバイスを付けて、スマホからBluetoothもしくはインターネット経由で自宅の鍵の開け締めを実現するソリューションですね。
もちろんスマートロック化しても既存の鍵も使えるのもメリットです。
CANDY HOUSEはクラウドファンディングのKICKSTARTERとKakuakeでそれぞれ1億円以上集めてSESAMEを開発し、価格もリーズナブルでずーっと気になっていました。
ただし自分の家は古い団地、鍵自体が凄く古いので付くわけがないと思っていたら、何とSESAMEはこういった古いタイプの鍵もかなりサポートしているとのこと。
そして古いタイプの鍵にSESAMIを付けるときのアタッチメントは全て3Dプリンタで作ってくれて無料で提供してました。(過去形w)
ただし、購入という一歩を踏み出すには、価格が私のボーダーラインを下回らず、様子見が続いていました。
そうしたところ何と昨年末に、価格を抑えたSESAME3を発売するとJermingさんがYoutubeで発表したんですね。
本体価格が何と6,380円(販売ページが税抜表示なので注意ください)です!
ちなみに送料は別途600円掛かりますのでお気をつけください。。
もう一つスマートロックを必要とする理由が、子供が大きくなって塾に通ったり、普段から外に遊びに行くようになり、自宅が留守になる場合があるので鍵を持たせる必要が出てきたからです。
でも物理的な鍵を子供に持たせると紛失が心配です。
紛失したら鍵のシリンダーごと交換する必要がでてくるので。
自分も子供の頃、紛失しかけて親に迷惑をかけたことを思い出します。。w
そして何よりも大きな理由としては、子供にスマホを持たせるようになったことです。
スマートロックは鍵を共有することができるので物理的な鍵を持たせる必要も無く、スマホを紛失したとしても鍵を交換する必要はありません。
スマホの紛失もかなり痛いことではありますが。
本体購入
SESAME3の価格は流石にインパクトは大きかったようで、初回分は完売していました。
次の発送分は残っていたので、思い切って購入しました。
本体だけだとBluetoothでしかコントロールできないので、「WiFiモジュール」というUSBで電源供給してネットに接続して遠隔でも制御できるようなオプションも購入しました。
「WiFiモジュール」も買ったので結局は送料合わせて9,158円でした。
アダプタの購入
購入後に鍵の寸法を測って写真と共にCANDY HOUSEに送ってとWebに書いてあったので送ったんですが返信があり、2021年2月からはアダプタは有償で購入してくださいとのこと。
ちょっと残念な感じでしたが、我が家の美和ロック製のHP40用のアダプタは下記ページから送料税込600円で購入できました。
それほど痛い出費では無かったですが、税抜5,800円!の宣伝に食いついて、何やかんやで1万円近い投資になりましたねw
購入を検討している方は、この辺りも十分に考慮して頂いたたほうが良いです。
取り付け
実は2月末までの納期は守られず3月に入ってからSESAME3本体が届きましたw
待ち遠しかったので届いた夜に早速取り付けました。
我が家の場合は、下の写真の様に古い団地のMIWA HP40というタイプの鍵です。
まずはアダプターを取り付けますが、ここで注意点としてはパーツクリーナー等で両面テープを貼り付ける面の油分を取ることで。
これをするだけで、長期間安定して固定できます。
私の場合は、電子工作もしたりするので、呉工業のクイックドライクリーナーを愛用しています。
ちなみにこのクリーナーは、スマホの画面やパソコンのディスプレイも凄くきれいになるのでオススメです。(ティッシュ等に吹き掛けて使用することをオススメします。)
油分は取れたので取り付け手順を説明します
- まず土台となるアタッチメントを貼り付け、鍵を回す部分のアタッチメントも取り付けます。
- アタッチメント上部の本体を貼り付ける部分を再びパーツクリーナーを使って油分を除きます。
- 本体を貼り付けます。貼り付けた直後に1分以上十分に力を掛けるとガッチリ固定できます。
- 以上で取り付け完了です。(取り外しができる両面テープになっているのですが見た目が悪いので白いマスキングテープで少しだけ隠しました)
MIWA HP40への取り付け方法に関する詳しい動画解説もあるので事前に確認しておくと自信を持って取り付けることができますので参考までに。
アプリやWiFiの設定
取り付け後のスマホアプリによるSESAME3の初期設定の鍵の設定は下記サイトの指示に沿って実施すると良いと思います。
私の場合WiFiのアクセスポイントをTP-LinkのDeco X20でメッシュを組んで構成しているのですが、これがもとで色々とトラブルに悩まされました。
もちろんDeco X20自体はとても快適で家中最高のWiFi環境ができているのですが。
まず一つ目が、Deco X20をそのままの設定でSESAME3のWiFiモジュールにアクセスポイントを登録しようしてもアクセスポイントを認識してくれませんでした。
理由は、WiFiモジュールがWiFiメッシュに対応して無く、しかも2.4GHz帯にしか対応していないからだと思います。
私はDeco X20の設定を下記のようにゲストネットワーク設定を追加して周波数を2.4GHzだけにすることで接続できるようになりました。
でもさらに、問題にぶち当たりました。
頻繁にWiFiモジュールの接続が切れて遠隔でSESAME3が操作できないことがしばしば。
これはもう真剣にSESAME3を返品しようかと思いましたが、一旦家のWiFiについて冷静に考えてみることにしました。
そして試行錯誤の末に気が付いたことは、玄関近くと浴室へのWiFiの電波を安定化させるためにTP-LinkのDeco M3Wというメッシュの中継機を設置していたのですが、これがあるとWiFiモジュールが頻繁に接続切れを起こすことが分かりました。
どうやらSESAME3のWiFiモジュールはWiFi中継機との相性が悪いようです。
冬場に浴室で映画を見るために中継機を購入したのですが、今回の件で一旦中継機を外すことにしました。(→結局中継機の使用は諦めることにした)
よってとりあえず今は比較的安定して接続できています。
まとめ
2ヶ月使ってみた結果として、良かった点と残念な点をまとめてみます。
- 良かった点
- とにかくかばんから鍵を出さずに解錠ができる。
- 子供が解錠したことをアプリで確認できるので所在が分かるようになった。
- 残念な点
- WiFiの中継機(Deco M3W)と相性が悪くSESAME3のWiFiモジュールが頻繁に接続が切れるため中継機を使用できなくなった。(→結局中継機の使用自体を諦めました)
これはCANDY HOUSEには、できるだけ早く直して欲しいですし、直したら救われる人、これから買いたくなる人が増えると思います。
- 家から出るときの施錠は、扉を閉じた瞬間にWiFiアクセスポイントとの通信が悪くなるのでアプリとSESAME3との通信が不安定になり施錠できないため非常にストレスを感じる。
- 家から離れて携帯回線が安定すると操作できますが、距離が離れるので不安になります。
- しかも中継機を使っていた時は、施錠できなくて一旦家に戻って物理鍵を使って閉めることになり最悪でした。
- 家に帰ってきて解錠する場合にBluetooth接続が確立されてSESAME3を認識するまでの時間が長くて扉の前で10~30秒待つことになる。
- 家に近づく15m手前ぐらいからアプリを立ち上げて解錠することで対処しています。(ボーッとしている時は忘れて扉の前で立ち往生は恥ずかしい。。)
- スマホのBluetoothをOFFにしているとWiFiモジュール経由での操作ができない。
- この仕様は全く許せないので、早急に改善して欲しい。
- WiFiの中継機(Deco M3W)と相性が悪くSESAME3のWiFiモジュールが頻繁に接続が切れるため中継機を使用できなくなった。(→結局中継機の使用自体を諦めました)
結論
買いか?どうかというと、辛うじて買いかと思います。
家族全員がスマホで解錠できるメリットは非常に大きく、このような結論になりました。
残念な点で挙げた中継機の問題が今後解決されたら両手を挙げて買いを宣言したいと思いますので、Jermingさんには是非とも早急な改善をお願いします。中継機の使用を辞めたので。