とうとうUberの自動運転試験車両で死亡事故が起きてしまいましたね。
突然暗いところから出現した自転車を押した女性、でもこれはセンサーがあれば絶対に
検知できるレベルのはずなんですが、Uberの車はどんな人が設計しているのでしょうか??
ACCの機能もあるんですが、ホントに信じていいのか?って気持ちになってきました。
なので今まで起きたADAS(Advanced driver-assistance systems、先進運転支援システム)
関連の問題(リコール)を調べてみて、どんな危険があったのかを確認して考察してみたいと
思います。
トヨタ
2013年 クラウン プリクラッシュセーフティシステム装着車のリコール
<事象>
前方障害物衝突軽減装置(プリクラッシュセーフティシステム)において
ミリ波レーダーによる障害物検知ソフトが不適切なため、乱反射したミリ波情報を
稀に前方障害物と誤認識し、衝突の可能性がないのに自動ブレーキが作動して
予期せぬ急制動がかかるおそれ。
レクサス
2013年 IS300h、IS250、IS350 プリクラッシュセーフティシステム装着車のリコール
<事象>
前方障害物衝突軽減装置(プリクラッシュセーフティシステム)において
ミリ波レーダーによる障害物検知ソフトが不適切なため、乱反射したミリ波情報を
稀に前方障害物と誤認識し、衝突の可能性がないのに自動ブレーキが作動して
予期せぬ急制動がかかるおそれ。
マツダ
2016年 アクセラのSCBS(スマート・シティ・ブレーキ・サポート)のリコール
<事象>
FSC(フォワード・センシング・カメラ)搭載車において、検査工程でカメラの
初期設定が完了していないものがあります。
そのため、SCBS(スマート・シティ・ブレーキ・サポート)が正常に作動しないおそれ。
ホンダ
2015年 アコード ハイブリッドの前方障害物衝突軽減装置(衝突軽減ブレーキシステム)のリコール
<事象>
方障害物衝突軽減装置(衝突軽減ブレーキシステム)において、車間制御機能付
クルーズコントロールユニット補修用部品の管理が不適切なため
旧部品が組み付けられたものがあります。
そのため、路肩や中央分離帯等に防護柵があり、先行車との車間距離が離れた際に
受信したミリ波情報を稀に前方障害物と誤認識し、衝突の可能性がないのに
マルチインフォメーションディスプレイに警告表示がされるとともに警告音を発し
予期せぬ急制動がかかるおそれ。
スバル
2015年 レガシィ インプレッサ レヴォーグ WRXにおけるブレーキランプスイッチ異常検出のリコール
<事象>
運転支援装置搭載車の一部において、運転支援装置に関連するシステムの故障検出
プログラムが不適切なため、ブレーキランプスイッチが故障した際に、故障の検出に
時間を要する場合があります。
そのため、「運転支援装置が利用できない」旨の警告が即座に表示されない問題が
ある事が判明しました。
また、その間は運転支援装置からの制御に対してブレーキが狙い通りにかからない
おそれがあります。
まとめ
ざっと調べたところでは、5件でした。
- ミリ波レーダーは誤検出を起こして、意図しないところで急制動してしまうのは追突される危険があって怖いですね。最新のセンサについて調べて方が良いですね。
- 周辺部品が故障した際に、誤った制御が行われる可能性もあり、これもまた怖い。これはきちっとテストしてもらわない限りは絶対に防げない。
- 初期設定を忘れて出荷されて動作不良なんてやってはいけないミス。
- 人が作ったものなのでバグはあるとは思いますが、そういう意味で、ハンドルから手を放して自動運転する時代が来るまでに慣れるものなのか、バグはちゃんと直せるのかが気がかりです。まぁ明らかにコンピュータの方が確実に仕事をしてくれるとは思いますが、当面は人も気をつけて監視しないと意図しないことが起きるかもしれないです。
- 結論は、過信せず安全運転が第一ですね。