リノベーションをして失敗したこととその対策方法の提案

5年前に当時築37年の中古の公団の分譲マンション(いわゆる団地)を買ったと同時に部屋をスケルトンにしてフルリノベーションをしました。

スケルトンにしてフルリノベーションって凄く夢があって、もちろん建物としての制約はあるけれど住む人の好みに何でも色々とできると思ってました。

確かにその通りなんですが、でも何でもできるってのは、逆に考えると

  • 何でも自分で考えて、決めないといけない。

しかも早く住まないと、住居費がダブルになる期間が延びて金銭的にも大変です。

という訳で、全てに気を配れず、しかも消費税が上がる前に工事を終えないといけないという制約のもと夫婦喧嘩も繰り返しながら完成させる、ものすごく現実感満載かつ充実感満載の3ヶ月間リノベーションになりました。

ただし、総じて今回実施したリノベーションは、満足のいくものであったということは確かです。

この記事では、その中でも色々とあった細かな失敗の共有と、再発防止策なんかを提案してみたいと思います。

もう一度人生でリノベーションする機会があるならば、もしくはこの記事を読んでリノベーションをしようとしている人に対するアドバイスとなれば幸いです。

失敗1「壊す部分にアスベスト材が使われていた」

完全に予想外だったんですが、壊す部分に少量のアスベストが含まれる部分があったんです。これを撤去するためには、特殊な養生と処理費用としてプラス20万円の費用が掛かった。

対策案

さすがにこの部分は対策は難しいですが、処理が得意な業者はあったと思うので予め業者を調査しておくべき。

失敗2「完全なスケルトンにできない」

スケルトンにするって、構造上問題ない部分を全て壊してしまうことなんですが、問題ないとはいえコンクリートだったりするわけで、削る(はつる)には、いわゆるドリルでゴリゴリとやらないといけないんです。音は相当なもんです。中古のマンションは基本的に他の部屋は住んでいるので、この音や振動に対する苦情を言われ作業ができる時間が制限され工期に影響し途中で壊す部分を減らすことになり、当初のデザインにできない部分が発生した。

対策案

周辺住民の方への理解をもっと早めに実施して、工事の都度挨拶に行ったり完成デザインを見せて熱い思いを伝えておくべきでした。もちろんそれ相応の品物を携えてることも忘れてはいけないですね。

失敗3「コンセントが足りない」

今となってみるとホントに楽観しすぎだったんです。電気のコンセントは、各部屋に2箇所もしくは3箇所あれば十分と思っていたんですが、いやーもう足らない足らない。しかもココは使わないだろってところにあったり、ここは使うでしょってことろに無かったりするんです。その度に延長コードを伸ばしたりして、せっかくリノベーションしたのにって思います。

実際に問題となったのは、

  • 炊飯器を実際に置くところにコンセントが無かった。
  • 電子レンジとトースターを置く部分にコンセントの容量が足りず、同時に使用できなかった。
  • 食卓にホットプレートを置いて焼き肉をしたり、IH調理器を置いて鍋する際のコンセントが無かった。

対策案

持っている電気製品を全て設計図面上に配置して、使用する時のことを想像して、配置すべし。少し多めぐらいが良い。

失敗4「衣装ケースがクローゼットに入らない」

これはいわゆるプラスチック製の衣装ケースをクローゼットに収納しようと思ったのですが、工務店が図面通りにクローゼットを作らず、リノベーションだからピッタリ完璧な寸法で設計していたのに入らないという、とんでもない失態で壊してやり直すと間に合わないということから、そのまま工事を続行しました。とほほ。。。

対策案

重要となる部分は、頻繁に現場に行って寸法をチェックすべき。工務店の方も人間なので図面を読み間違えることはあるので、依頼主も一緒になってチェックすべき。

失敗5「見積りに入ってた火災報知器が設置されていない」

見積りに火災報知器が入っていたんですが、引き渡しの時は家がキレイになったことに感動し気付かなかった。(引き渡し後の次の週末に、見積り書を再度チェックして気付き返金してもらい自分で設置しました。)

対策案

引き渡しの日は冷静になって見積書の1項目ずつしっかりとチェックすべき。また引き渡し日では無く数日前からチェックはできるのでできるところは早めにチェックすべき。

失敗6「エアコンの本体と室外機との接続配管の通り道が確保されていない」

これもコンセントと同じなんですが、エアコンを設置する位置だけを決めて満足してしまったので、接続配管の通り道が図面に反映されていなくて、いざ取り付けようとした時に問題が発覚し、まったく配管を隠すことができない経路になりせっかくリノベーションしたのに配管が丸見えの状態となってしまった。

対策案

エアコンの設置場所だけでなく、配管の通り道も図面上に書いてもらい成立していることを確認する必要があり。また配管は水が通るので、経路が外に行くにしたがって低くなっていく経路でないと駄目です。

失敗7「作り付けの机の木の色味が全然違う」

仕事用に作り付けの机を作ってもらったんですが、現場の職人さんの勝手な判断で古い会議室にあるような、ものすごくダサい合板で作られてしまった。(職人と戦って、全部作り直しました)

対策案

現場の職人さんはこっちのほうが作り勝手が良いとか、こっちの材質のほうが長期的に見て変形しないとか余計な気を回して勝手に作ってしまうので、都度チェックして少しでも違えば話し合う必要あり。事前に図面上で材料を決めて書いておくようにするのも良いと思います。

失敗8「インターネットの速度がでない!」

築37年も経っていたのに電話線の元から配線を変えず古い配線を延長したのと、延長の処理の精度が悪くてインターネットの速度が遅く、頻繁に切れることとなった。(後日全て配線を新品の線で治してもらいましたが、なんやかんや調整が必要で完了までに半年ぐらいかかった)

対策案

古い電話線は建物の交換機のところから新しくするお願いを事前に業者にして、その上で見積もってもらいましょう。

失敗9「洗濯機置場を移動したら洗濯機の排水で洗面の排水が逆流してきた」

やはりフルリノベーションの魅力として、スケルトンにするときに配管をやり直したり延長したりすることが可能になるんです。

ただ今回は洗濯機置場を移動したら排水の勢いによる風圧で洗面台のS字トラップに残った水が洗面台に逆流してくる現象が発生しました。

工務店の方は、「俺は問題なく施工した」の一点張りで解決せず、しばらく受け入れて生活してたんですが、諦めきれず自分なりに考察して対策したら解決しました。

解決方法は別途詳しく記事を書こうと思います。

対策案

ここは非常に難しいのですが、受領時に水回りは全て水を出して普段使用する感じで使い1~2週間後に不具合発見したら改修する約束を事前に書面で確認したほうが良いと思います。

以上9つの失敗が思い出せたのでまとめましたが、この後別に思い出したら追記します。

これからリノベーションを考えている人の参考になれば幸いです。是非とも失敗のないリノベーションで快適な唯一無二な部屋作りをして頂きたいです!!!

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