太陽探査機Parker Solar Probeが2つの世界記録を達成

8月12日に打ち上げが成功したNASAの太陽探査機Parker Solar Probeが順調に飛行を続け3か月近くが経ちましたが、先日10月29日にParker Solar Probe2つの世界記録を樹立しました!

1つ目の記録

1つ目の記録が「史上もっとも太陽に近づいた人工物」で、1976年の4月にアメリカとドイツが共同で打ち上げた探査機 Helios 2 spacecraft が記録した太陽の表面から43,432,000 kmを抜き42,480,000 kmに到達したということです!

もちろんParker Solar Probeはこのまま飛行を続けるので、なんと2024年には6,128,000の近さまで最接近する予定です。(ちなみに上のgifアニメはあくまでイメージであって、そこまで近付くわけではありません。)

いやいや普段私たちが慣れている距離感からすると凄く遠い距離と感じてしまいますが、太陽のエネルギーからすると、ここまで近づくのは完全なチャレンジです。

恐らく相当な熱と太陽風にさらされた超過酷な状態になると思いますね。

ちなみに周回しながら何度か接近を試みますので、今回の最接近(近日点)は11月6日  12:28(日本時間)で、ついさっきだったと思います。

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2つ目の記録

2つ目の記録は、探査機の速度記録です。これも以前の記録はHelios 2 spacecraft が1976年4月に記録した245,526 km/hでしたが、10月30日12:54にこの記録を塗り替えた様です。

Parker Solar Probeチームは定期的に正確な速度と位置をディープスペースネットワーク(DSN)を使って計測しています。

DSNが信号を探査機に送って、探査機がDSNに信号を返してくるので、DSNは返ってきた信号を受け取って、送受信の差を使って正確な速度と位置を割り出しています。

まだまだParker Solar Probeの長い旅は続きますが、どんどん記録を打ちた立てて、太陽の影響がもっと詳しく知れるデータをゲットできることを祈りますね。

しかし、あんなにものすごいスピードで飛行しても、今の所何もぶつからないってことは、宇宙ってホントに何もないんですよねぇー。

驚きです。

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