4年前(2014年3月)に買ったパイオニアのネットワークスピーカーSBX-N500の音が2017年の夏に音が出なくなって直した時の記録です。
SBX-N500の概要
2014年当時はネットワークスピーカーの種類が少なくて、しかもこの商品SBX-N500は基本はテレビのセンタースピーカーになるというスグレモノでした。値段は29,800円、まぁまぁですね。
液晶テレビの前のスペースに丁度収まり見た目も完璧。
サブウーファーも内蔵していて音質はそこそこ、でもそれ以外の機能が非常に充実していました。
私にとって一番重要だった機能がネットワーク機能でした。
- WiFiと有線LANに対応
- 対応してる機能
- Miracast
- Wi-Fi Direct
- dlna
- YouTube
この中のdlna対応が最も重要で、家のサーバーにdlnaサーバーを立ち上げて映像と音楽のコンテンツを入れていたので、家のどこからでもPCやスマホ・タブレットでこのスピーカーに音楽をストリーミングできることができたんです。(過去形ですが)
問題事象
そして2年が経過したら突然液晶が表示されなくなりました。
ただし、このスピーカーはHDMIでテレビに接続されているので設定はテレビで確認すれば良かったので、そのまま使い続けました。
そして3年が経過した時、とうとう音が出なくなりましたwww
問題の調査
そこそこ大きな会社のパイオニアの製品だったので、それなりに信頼していたのですが
3年でご臨終。
いやーありえないですよね。
捨てるのは忍びないので、一旦殻割りしてみたところ
高熱になるヒートシンクの目の前にヒートガードもしていない電解コンデンサが3つ。
そのうち2つがぷっくりしてました。
いやーまさかの設計ですね。
このヒートシンク結構高熱になるんです。
しかもケースに通気口も無いので排熱もできない。
電解コンデンサは10℃2倍則と言われ温度が10°下がれば寿命が2倍になるという温度にシビアな部品なんですが。。。。
このレイアウトなら距離を離すか、遮熱するか、耐熱の良いコンデンサを選ぶ必要があるんですが。
ちなみに推定寿命を計算する式は下記「アレニウスの法則」です。
昔仕事でインバータを設計した時に散々計算したことを思い出しますw
見事に105°品の電解コンデンサをヒートシンクのまんま目前に配置して
3年で寿命が来るという、ひどい設計ですよね。
恐らく寿命設計する時にテレビと連動して起動するぐらいのことしか考えなくて
ネットワークスピーカーは基本的に電源をONしているという前提が
無かったんだろうなと思います。
この頃はもう会社はズタボロだったのかも。
2015年にパイオニアのオーディオ部門はオンキョーと統合してオンキョーに
なってしまいましたね。
今開発している製品の品質はオンキョー品質になって向上していることを期待します。。。
修理に挑戦
さて修理するために基板を外して、裏から半田ごてを当てて早速ぷっくりした電解コンデンサを外しました。
スペックは既に書きましたが105°品の35V 470uFでした。
早速家から電車で20分の電子パーツ屋に行ったら、近い値のスペックで105°品 50V 470uFがありましたのでそれを購入して取り付けました。
当然のことながら、配置は変えられないので、コンデンサ間をシリコングリスでグリグリに埋めて熱を周囲に伝えて熱容量を稼ぐ方策をとりました。
そして電源を入れて試したところ、液晶は死んだままでしたが、見事音は出るようになり復活しました。
そしてその半年後、またしても音が出ないことになりwww、再度殻割りしたら、3本のうちぷっくりしてなかった同じ電解コンデンサが見事ぷっくりwwww
余分に電解コンデンサは買っておいたので交換して無事復活しました。
その後
最悪なことにWiFiを起動しておくと、家の中のネットワークが不安定になるので、ネットワーク機能はすべて切ってTV用スピーカーとして使用しています。
ネットワーク機能はGoogle Homeが代わりにできるようになったので自分としては問題が無くなったので結果オーライ。
このままTVスピーカーとして10年ぐらいは持ってほしいものです。